政治資金オンブズマン

小池百合子・元防衛大臣(自民党)の政治資金問題その6 ~ 宛名のない領収書問題、使途不明金問題、「裏金」収支疑惑 ~

小池百合子元防衛大臣は、自民党の推薦を得られず、それを利用して「一人ぼっち作戦」で東京都知事選挙に立候補し、「自民党との対決」を装っていますが、

本質的には権力にすり寄る無節操な「渡り鳥議員」で、自民党に都知事選推薦願を出し(後に取り下げ)、いまだに自民党の党員のままで、地元の自民党区議・都議らとの「カネ」関係を使って組織選挙を展開しています。

それを象徴するかのように、政治資金を調査すると、様々な問題が判明しています。

今回は、その6です。

 

 

1 宛名も、ただし書きも、「空白」の領収書

 

「日刊ゲンダイ」(2016年7月23日)は、小池元大臣が代表を務める「自由民主党東京都第10選挙区支部」の政治資金収支報告書に添付された「領収書の写し」(2012年~14年分)を、東京都選挙管理員会に情報公開請求し、開示を受けたとして、

14年分をチェックしただけでも不可解な領収書が山のようにあり、

数万円単位の支出なのに、宛名も、ただし書きも、「空白」の領収書がザラだったと報じました(小池百合子氏の政治資金 使い道はあの“号泣県議”ソックリ・日刊ゲンダイ)。

 

これでは、誰の支出なのか、何のための支出なのか、少なくともこれらの点で真実であることを証明できませんから、政治資金の透明性を確保する政治資金規正法の趣旨に反します。

舛添要一前都知事も、あえて宛名のない領収書を受け取っていましたから、この点でも、小池元大臣は、舛添全都知事と同じなのです。

 

 

2 「自由民主党豊島総支部」の30万円の使途不明金(2013年)

 

「自由民主党豊島総支部」の2013年分政治資金収支報告書の支出欄には、

2013年10月22日に「自由民主党豊島総支部女性部」に対し、

30万円を「女性部補助金」として支出した旨、

記載されています(2013年自民党東京都豊島総支部の政治資金収支報告書)。

 

しかし、

「自由民主党豊島総支部女性部」は、「自由民主党豊島総支部」の内部組織であり、独立した政治団体として政治資金収支報告書を東京都選挙管理員会に提出していません。

それゆえ、「自由民主党豊島総支部女性部」が上記30万円を、

何の目的で、いつ、誰に対し支出されたのか

まったくわかりません。

つまり、30万円は使途不明金になっているのです。

「自由民主党豊島総支部」(代表・小池百合子)は、そのことを分かったうえで支出しているでしょうから、

支出している時点で使途不明金になることを分かったうえで支出していることになります。

 しかし、政治資金規正法は政治資金の収支の透明化を要求している法律ですから、使途不明金は同法の趣旨に反します。

代表(支部長)である小池元防衛大臣は、この使途を明らかにすべきです。

 

もう一つ気になることがあります。

それは、「補助金」と明記されている点です。従来、自民党の使途不明金の典型は、「政策活動費」名目の支出です。「補助金」名目ではありません。

もちろん、「補助金」名目の支出は実質では「政策活動費」名目の支出と同じなのかも知れませんが、あえて「補助金」名目で支出していることには、重大な意味がある可能性があります。

それは、「補助金」を受け取った「自由民主党豊島総支部女性部」は、「自由民主党豊島総支部」とは別に独自の政治資金を有しており、その資金が不足するので、「補助金」を受け取っている、という可能性です。

 これが可能性にとどまらず、真実であれば、受領した「補助金」とは別に、独自の政治資金を集め、支出しているにもかかわらず、政治資金として収支報告書を作成し、東京都選挙管理員会にそれを提出していないことになります。

これは、「補助金」だけが使途不明金になっているだけではなく、それ以外の政治資金も裏金として集められ、支出されている、という問題なのです。

小池元大臣は、この点も、きちんと説明すべきです。

 

3 「自由民主党東京都第10挙区支部」の17万7001円の寄附の不記載とその「裏金」支出(2014年)

 

「自由民主党東京都支部連合会」の2014年政治資金収支報告書の支出欄には

「自由民主党東京都第10挙区支部」に対し

2月13日に16万円、

3月25日に14万7001円、

12月2日に30万円、

12月3日に3万円

の寄附(交付金)を支出した旨の記載がありました()。

 

しかし、「自由民主党東京都第10挙区支部」の2014年分政治資金収支報告書には、「自由民主党東京都支部連合会」から

2月13日に16万円、12月2日に30万円

の寄附(交付金)を受領した旨の記載はあるものの、

3月25日に14万7001円、

12月3日に3万円

の寄附(交付金)を受領した旨の記載はありませんでした。

 

「自由民主党東京都支部連合会」の記載の通りであれば、

「自由民主党東京都第10挙区支部」(代表・小池百合子)は、計17万7001円を収入として記載していない以上、17万7001円を「裏金」として支出したことにもなります。

この17万7001円の収支のいずれも記載しなかったことは、政治資金規正法の不記載罪に違反した疑いがあります。

 

金額は多くありませんが、

代表である小池元大臣は、この点も、きちんと説明すべきです。

Pocket